不法滞在通報HPの中止を 「密告制度」と日弁連 (共同通信)

不法滞在外国人の情報を電子メールで受け付けている法務省入国管理局のホームページ(HP)について、日弁連は29日、「外国人らに対する偏見や差別を助長する」として中止を求める意見書を発表した。


 「担当者との会話なしに容易に情報提供でき、情報に客観的根拠がなくてもいい。市民による『密告』をシステムとして採用したものだ」

「多民族・多文化が共生する社会への歩みに逆行し、外国人らを社会の片隅に追い込む結果となる可能性がある」


不法滞在と疑われる人物の住所など、匿名での情報提供も可能にする入管当局のサイトに対し、日弁連はこのように抗議した。これはまさに、「密告」を奨励することにより人民を分断し、「上」からの反動的意図に「下」から呼応させようとするファシスト運動そのものではないか。


これは現実社会ではなんら表だった行動する勇気も知性も持ち合わせていない糞連中に、権力への「ご注進」をそそのかし動員させるための、極めて悪質な策動だ。「名無し」「通りすがり」などの顔無し野郎どもが、喜々として「愛国心」を発揮するのが目に見えるようではないか。


昨今、宅配便を仮名で発送しようとして逮捕されたり、ビラ配布を通報されて逮捕される事件が相次いでいる。このような「密告制度」を放置していたら、その先に待っているのは、まごうかたなき警察国家である。


心ある革命諸派は連携し、権力・右翼反動勢力の卑劣な策動を粉砕せよ!